アメリカの空前のローン低金利は相変わらず続いており、不動産の購入希望者が多く、ほとんどのコミュニティでは売り物件数よりも契約中の物件数の方が数倍もあるという売主市場になっています。

売却を検討されている売り主にとっては絶好の市場ですが、コロナウィルスが蔓延している中、気軽に日本とハワイを往復している人もいますが、多くの人は日本国内の他県への移動も控えている状況でハワイになかなか行けないと思っています。

ただ、ハワイの不動産を日本にいながら売却している売り主も沢山います。
売り出すためのリスティング契約書(売主と不動産会社間の契約書)と買主との売買契約書等はeメールで契約書をお送りして電子署名をしていただくという方法が一番多く利用されています。eメール等を使い慣れていない方は娘さんや息子さんが代理で電子署名をするケースも多いです。またはファックスを利用する方もいます。

契約も最終段階になりますとWarranty Deed(譲渡証書)にサインしていただきますが、公証人の面前で物件の所有者として登記されている本人がサインする必要があります。アメリカ大使館や領事館のノータリーサービスを利用できれば一番良いのですが、アポイントが取りにくいので、日本の公証役場でサインしていただくこともできます。その場合アポスティーユ認証を譲渡証書に添付しなければなりませんが、東京、神奈川、大阪、静岡、愛知県の公証役場ではアポスティーユ認証を付けて貰えますが、その他の県の公証役場でサインした場合、それを地元の管轄の法務局へ持参して印を押してもらい、それを更に外務省へ郵送して返送されてくるのを待たなければなりません。

アポスティーユ認証とその申請書等について以下の外務省のウェブページをご覧ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/shomei/index.html